| 質問:悪い歯並びについて教えてください 回答 良い歯並びとは「良い歯並びとは」という質問に簡単に答えるとすると、歯の並びが隙間や重なりがなく、きれいなアーチ状あるいは半楕円形をしていること。そして上アゴが下アゴを覆うように均等に噛み合い、また前歯が極端に前に飛び出ていたりしていない状態。ということができます。また歯の並びばかりでなく、口元や上あごや下あごを含めた顔全体のバランスが良いということもたいへん大事なことです。 悪い歯並びには大きく分けて5種類あります。 叢生(乱杭歯、いわゆる悪い歯並び) 上顎前突(出っ歯) 反対咬合(受け口) 開咬(前歯がかみ合わない状態) 顎偏位(顎が横にズレて、顔が歪んで見える状態) まず最初の「叢生」というのは、前歯が互い違いにガタガタに並んでいたりする、いわゆる「歯の並びが悪い状態をいいます。これはアゴの骨の大きさと歯の大きさのバランスが取れていないことにより起こることが多く、言い換えれば小さなアゴと大きな歯の組み合わせによって起こるものです。 次に「上顎前突」です。これは「出っ歯」のことをいいます。「出っ歯」の中には文字どうり上アゴの前歯が前に飛び出ているタイプと上アゴはそれほど前に出てはいないのですが、下アゴが小さくて後ろに下がっていることにより「出っ歯」に見えるタイプがあります。そして実際には2番目のタイプすなわち上アゴは正常であるのに下アゴの成長が不十分で小さいために 「出っ歯」に見えるタイプが多いようです。 3番目は「反対咬合」です。「受け口」ともいわれ、下の歯あるいは下アゴが前に出ていて、咬み合わせが逆になっている状態です。反対咬合の中には歯だけに問題があるタイプとアゴの骨に問題があるタイプがあり、当然アゴの骨に問題があるタイプの方が、治療が難しいことが多く、また下アゴは身長が伸びる時期に同じように伸びるため、身長が伸びる時期を控えている子供は年齢と共に反対咬合が悪化することがあります。また以前では大人の重度の反対咬合は治療が難しいとされていましが、最近では外科手術を含めた治療法が確立さ れ、現在では大人でもほとんどの反対咬合の治療が可能になりました。 4番目は「開咬」です。これは奥歯をかみ合わせても前歯がかみ合わない状態をいいます。開咬の中には前歯が数ミリかみ合わない状態から中には1センチもかみ合わない状態の人 もいます。このような前歯がかみ合わない状態では、前歯でうまく食べ物がかみ切れなかったり、またおしゃべりをするときに特に「さしすせそ」などがうまく発音できないといった問題が起きます。このような前歯がかみ合わない「開咬」の原因としては指しゃぶりや舌ベロを前に突き出すような癖が考えられます。子供の指しゃぶりに関しは、よくお母さんから「いつ頃までに止めさせるようにした方が良いですか」という質問をうけますが、一応、5才くらいが目安だと思います。子供が指しゃぶりはいけないことだということをよく理解し、自分から止めるように根気よく説明することが大事だと思います。あまり無理に止めさせようとして、叱ったりすることはあまり良い方法だと思えません。 最後の5番目は「顎偏位」といって上あごの真ん中と下あごの真ん中がズレて正面から見たときに顔が歪んで見えるような状態をいいます。このようなアゴのズレは特に、下アゴに問題がある場合が多く、例えば小さい頃に下アゴを強くぶつけたことによるアゴの成長のズレによることがあります。また、このようなアゴのズレは当然歯の咬み合わせにおいても左右の奥歯がうまくかみ合わないなどの問題を起こします。治療としてはアゴのズレがあまり大きいときには反対咬合と同じようにアゴの外科手術により治療を行う場合もあります。 |